ホームセンターで手に入るスチレンペーパー(デコパネ)を使い、安価で手早くラジコン飛行機が作れないか な〜と始めたデコパネ機、最近そこそこ飛ぶようになってきました。金額的な負担が少ないので仲間も参加しやすく、レギュレーションを決めてパイロンレース や空中戦などに最適。また、入門機としても、ジャンジャン落としても安上がり?コストパフォーマンスに優れた素材かなぁと考えています。
. Since 2004/03/15   
How to
グランド程度のちょっとした広場で遊べる事を前提に作ってみました。
狭い場所で飛ばす為には、スピードが出ないように、ブレーキを装着(ブレーキなしもOK)、
屋外機なので、風がある状況でも飛ばせるように、主翼は5mmスチレンにカーボン補強で、剛性を高めました。

EPPやデプロンなど、軽量な素材と違い、スチレンペーパー(3mm)製なので、ボディーは重くなります。(1.5倍〜2倍)
・・・が、カーボン補強や張り線のが不要な為、製作は短時間で簡単です。

■Su-26 の制作方法  
●全  長    : 650mm
●スパン     : 760mm
●パネル使用量: 約55g
●飛行重量   : 150g〜200g


【 推奨メカ 】
モーター: C2204 KV1500  ペラ: GWS9047  アンプ: 10A〜15A  
サーボ: 5〜6g x 3  受信機: 4ch  バッテリー: 500mAh程度
上記仕様で、170g程度  フルハイ時8〜9A
↑の方が、少し重くなるけどお勧め。

モーター: C1805 KV1800  ペラ: GWS8060  アンプ: 10A〜15A
サーボ: 5〜6g x 3  受信機: 4ch  バッテリー: 500mA程度
上記仕様で、160g程度  フルハイ時10〜11A
↑モーター重量が約7g軽い。

【 価格 】
機体代金      : 1500円


【 送料 】
今回、サイズが大きい為、「定形外郵便」 が使えません。

関東・中部・近畿・四国・九州 は、契約している福山通運で送れる為、今まで通り
送料 390円 (配達地域を限定する事で、送料を下げました)

申し訳ございませんが、北海道・東北・沖縄・離島は、「ゆうパック」 1400円〜1700円 になります。
【 同梱品 】 
切り出し済みパネル ・ リンケージピアノ線 x 2本 ・ 主翼補強用カーボン50cmx1本
モーターマウント(ベニヤ30mmx30mm 2.5mm厚) ・ コントロールホーン ・ 水平尾翼補強用ピアノ線(10cm) x 1本

(脚・タイヤ・取り付けよう部品は、付属しておりません。) 

コックピット用ステッカー(紙製の粘着シートにインクジェットプリンタで印刷したものなので水に非常に弱いため、梱包テープを上から貼って表面保護した後、カッターで切り出し 貼って下さい。)

【 製作に必要なもの 】 
●カッター  ●発泡スチロール用接着剤 ・ 木工用ボン ド ・ スーパーX接着剤 ・ ホットボンド ・ 発泡スチロール用瞬間接着剤 ●ニッパー  ●ラジオペンチ  ●梱包テープ  ●両面テープ(強力なもの)  ●マジックテープ  ● 発泡スチロール可能な塗料スプレー(水性スプレー推奨)  ●ハンドドリル又はキリ 

製作の前に一度仮組みする事をお勧めします。


塗装も、製作前に行った方が楽かな。
塗装は、「水性塗料」「水性スプレー」で行ってください。
ラッカー系や油性は、パネル溶けちゃいます。 因みに「タミヤの模型用スプレー」はOKでした。

エルロンは、ブレーキ有り・ブレーキ無し の2種類用意しています。

ブレーキ有りの場合、スピードを抑える事が出来ます。
特に、モーターOFFでの降下速度は、有りと無しでは、はっきりと違いが解るぐらいです。

お好きな方を選んでください。
胴体は軽量化の為、3mmパネルを使っていますので、衝撃には可也弱いです。

・・・で、梱包テープで補強します。全面に貼れば、相当強くなる反面重量が増加してしまうので、左写真のように最低限の梱包テープ補強がお勧め。片面だけでなく、両面の方が良い。

梱包テープ補強なしでも、飛行出来ますので、「絶対に落とさない」「着陸はそーっと出来る」自信があれば、なしでも結構です。


梱包テープも、薄い方が重量増加が抑えられますね。
薄手の梱包テープなら、梱包テープ使用量は2〜3g程度ってところかな。
(写真はラダーです)


動翼の可動部分は、写真のように約45度にカットします。

ラダーだけじゃなく、エルロンもエレベーターもね。
主翼の切れ目に、50cmの補強用平板カーボンを差し込みます。
隙間が開かないように、マスキングテープなどで隙間を押さえます。

隙間が開くと、強度が出ませんので、注意して下さいね。

マスキングテープを貼り終えたら、裏返して、梱包テープを貼ります。
梱包テープ=5cm幅なんだけど、 半分の幅に切って貼ってやると、梱包テープの重量増加が押さえれるね。 ・・・て言っても、1g程度かな。

片面を張り終えれば、裏返して、マスキングテープを剥がし、同じように梱包テープを貼ります。


カーボンには、接着剤を使ってません。 カーボンが再利用できるから(笑)
カーボンに接着剤を塗って差し込んでも、塗り斑が有ったり、接着不足だったら、強度が出ませんし、上にテープ貼るんだったら、接着剤なしで良いじゃん。
強度的にも、梱包テープだけで充分。



両端1.5cm〜2cm を コの字折り曲げます。 
角度がずれた場合は、捻れば何とかなります。

このピアノ線が約2g けっこう重たいです。
もう少し細いタイプにすると、差動が出やすい。
少しぐらいの差動なら我慢する場合は、リンケージ用のピアノ線を約10cmカットし、
コの時に折れば、約1g程度です。


試作段階では、ピアノ線コの字の重量増加を嫌がって、
1個のエレベータサーボから、リンケージをYの字に引き、左右エレベーターで引くようにし
差動が出ないリンケージにしていたんですが、かなり大変。

コの字が簡単で良いですね。



コの字を写真のように配置し、梱包テープを貼り固定します。
これ、剥がれちゃうと困るので、しっかりとね。


スーパーXなどの接着剤をコの字に塗っておくのも良いね。
主翼を胴体に差し込みます。


主翼が必ずセンターになるように、ストッパーを配置してあります。
尾翼は、水平尾翼側の両端を 約1mmカットして下さい。
(2mmでも良いよ)

カットしないと、動作の際、干渉するからね。 

エレベーターを先に差し込みます。

後からじゃ入らないからね。


水平尾翼を差し込みます。ここには、ストッパーが前方部分しか配置出来なかったので、
罫書き線を入れています。罫書き線がパネルに重なる位置で固定します。
側板を差し込みます。


水平尾翼・主翼ともに、側板が重なる面には、薄く接着剤を塗っておきましょう。
その方が胴体剛性が高くなるから。



胴体の補強板です。 これが有るのと無いのでは大違い。















切れ込みが入ってる方が表です。

















エレベーターに干渉しないように、先ず位置決めします。














前の部分を位置決めします。




位置決めが終われば、しっかりと接着します。

エルロンのブレーキの製作です。


このブレーキ、切り出しに結構な手間と時間を喰ってます。
1機分で、10分ぐらい費やしてるんじゃないかな。















エルロンをテープで主翼に取り付けます。取り付けます。


ラダー・エレベーターも同様に、テープで留めます。
これで、ボディーは完成



えっ! 脚は無いの?   


脚は無いです。 キャノピー持って押し出す程度で、離陸出来ますし、
着陸も、ふわっと降ろせますから、重量物の脚は、要らない! 
だから、胴体に梱包テープ補強したんだし・・・・・ 腕があればハンドキャッチ出来る。



脚を取り付けたい方は、自分で考えて取り付けましょう!
30mm x 30mm のベニヤにモーターを取り付けた後、
接着剤を盛るようにしてボディーに接着します。



左右の重量バランスを考えます。
バッテリー:40g
サーボ:6g x 3 
アンプ: 15g
受信機: 7g

って事は、バッテリー と 他のメカの合計で、大体吊り合う


バッテリーを右・  他のメカを左に配置します。







エレベーター ・ ラダー 余り後ろに追いやると、ケツ重になりやすいし、
延長コードが必要になるから、サーボとアンプを配置し、
受信機に繋ぎ、受信機を極力後方に持って行き、そこからサーボを最大限後ろに
って感じですね。


動翼の動作角が大きいので、リンケージがたわみ易いので、真ん中にガイドを入れて置いた方が良いです。  25mm x 8mm の四角い部品がガイドです。



サーボは、両面テープで固定していますが、3mmパネルに直接貼っても、簡単に剥がれちゃいます。 サーボを配置する箇所に、5cm x 5cm程度で、事前に梱包テープを貼っておき、その上から、両面テープでサーボを固定します。


受信機・アンプは、マジックテープが良いかな。 これも剥がれるので、事前に梱包テープをパネルに貼っておき、その上にマジックテープです。












バッテリー、写真の位置だと、下側にメカが配置され、上下のバランスが悪い。
水平飛行中心なら、下が重たい方が安定するんだけど、
ナイフエッジの場合、重たい方に大きく寝ちゃいます。
バッテリーは、この反対面、上側が良いですね。



メカのバランスを考えて、配置していくのがベストです。

写真撮り忘れて、全く違う機体からの写真流用です。


動翼にコントロールホーン用の切れ込みを入れた後、コントロールホーンを突き刺します。この時、反対側に1〜2mm程度飛び出るようにします。

・・・で、表裏共に接着剤を盛るようにして接着します。
接着剤が、抜け止めの役割になります。
動作角

エレベーター・ラダー共に、45度まで対応してます。

「ファンフライは、可能な限り動作角を与える 」ってのがセオリーですが、
それは、操縦が上手い人の話(笑)

私は、エルロン・エレベーター30度ぐらい ラダーだけ45度

「ファンフライ初めてなんです。」って方は、最初30度ぐらいまでに
抑えてても良いでしょうね。 でも、10度とかじゃ、ちょっと少ないね。 



重心位置

カーボンスパー位置が、MAC35%に配置しています。
通常飛行なら、この位置でOKですが、ファンフライだと1cmぐらい後ろかな。

写真のペラが GWS9047 スローフライ用ですね。
ストレートペラとの違いですが、

ストレートペラは、中・高回転域で効率が良いように作られてる。
スローフライペラは、低回転域で効率良く推力が稼げるように作られてる。

ファンフライは、回転は頑張っても1万も回さないから、スローフライがお勧め。



8インチ と 9インチ など、プロペラサイズについて。
ピッチが同じ・回転が同じとしたら、基本的に推力は、ペラが描く円の面積に比例する。
円の面積 = 半径x半径x円周率 なので、
8 : 9 = 16 : 20.25  なので、25%ほど推力が大きくなる計算。
8インチで、9インチと同じ推力を稼ぎたい場合、8インチ側は、25%ほど回転を上げてやる必要がでるので、同ピッチでも、8インチの方がスピードが上がっちゃう。


 

バナナコネクタ 上が3mm 下が2mm


約1gしか変わらないじゃん!  でも、ハンダが足されるんだよな。
イモ付け大好き(笑)な私だと、 結構違いが出てきました。

コネクタを介さず、ハンダ直付けが一番軽いってわけね。


日頃200g〜300gの機体で 10A〜20A位流すから、
バッテリー接続には、T型コネクタ使ってます。
1セット5g



JSTコネクタが5g 配線込みでね。


不要なコードを切ったら、コード1本 約1g x 4 だと、約4g
コネクタが約1gとなり、T型より4gほど軽量化。



グラステープ18mm幅 を1m  重さを量ってみました。 3g
けっこう重たいんです。


次に、梱包テープ50mm幅を 1m こちらも 約3g


同じ幅なら、1/2 〜1/3 の重量ですね。
延長コード  GPにも使えるコードが太い奴なんだけど、
15cmで4g  軽量なコネクタなら半分程度かな。


ラダー・エレベーターサーボに付けたたら、2個必要なんで、そこそこな重さ。
付属のピアノ線が50cmで、約4gなんで、10cm辺り1g弱

ピアノ線の方が僅かに軽いかな。
【 推奨メカ 】
モーター: C2204 KV1500  ペラ: GWS9047  アンプ: 10A〜15A  
サーボ: 5〜6g x 3  受信機: 4ch  バッテリー: 500mAh程度
上記仕様で、170g程度  フルハイ時8〜9A


3mmコネクタ・T型コネクタ・・・ 無駄に長いコードなど、軽量化を意識せず作った、
試作1号機は189g(610mAhリポ搭載時)ありました。 この重量でも、垂直に軽々と上がって行くからね。
軽量化を図った機体(モーター:C1805 KV1800 450mAhリポ) で、157g

モーター配線を直付けにし、未だコード類に余裕があるから無駄を省いてすると、もう少し重量を削れそうだけど、他の機体に簡単に流用出来ないメカになるの嫌なんで、この程度で良いかな。
重量を増やさないように、1個1個、考えて作ると、結構重量が削れますね。
今回の飛行機、かなりの数を試作しました。 

@軽量化の為、全て3mmスチレンペーパーの機体 剛性不足
A全てを5mmスチレンペーパー(ソフトタイプ)の機体 やっぱり重たい
B胴体3mm ・ 主翼だけ5mm(エルロン5mm) 胴体補強板あり
C胴体3mm ・ 主翼だけ5mm(エルロン3mm) 胴体補強板あり

使用パネルが決まってからは、動翼サイズやら胴体補強板の形状やサイズ・・・・ などなど


剛性を確保する為、パネルの方向性(パネルには、強い方向と弱い方向があります)
を考えて、個々の部品が強くなるように切り出してます。 方向性を考えず、適当に切り出したら、パネルの無駄が減るんだけどね。 パネルの無駄を覚悟で剛性に拘りました。
方向性を無視した時より、1.5倍ほどパネルを使用してます(悲しい)


パネル材料は、かなり多く使ってます。 ただ、3mm・5mm(ソフト)を使用してるので、
一番高いパネル(5mmハード)を使っていない。 これが、今回有り難たかった。
それでも、ミニグラと比べると、2倍近い材料費が掛ってるんだけど、大特価の1機1500円です。 
だって、EPPやデプロンで、カーボンをバンバン使い軽量で、塗装までしてある中国製のFFが3000円程で市販されてるじゃん。 それの方が絶対良いに決まってる。
唯一利点があるとしたら、貼り線やカーボン補強の手間が掛らないぐらいかな。
1500円でも赤字じゃないけど、利益も殆どないけどね。



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