ホームセンターで手に入るスチレンペーパー(デコパネ)を使い、安価で手早くラジコン飛行機が作れないか な〜と始めたデコパネ機、最近そこそこ飛ぶようになってきました。金額的な負担が少ないので仲間も参加しやすく、レギュレーションを決めてパイロンレース や空中戦などに最適。また、入門機としても、ジャンジャン落としても安上がり?コストパフォーマンスに優れた素材かなぁと考えています。
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How to
■ちびF14 トムキャットの制作方法  

[ 推奨メカ ]
●スパン: 480mm  ●全長: 523mm  ●パネル重量: 約65g  ●飛行重量: 200g〜280g  ●モーター: GWSブラシレスGWBLM001(2205/15T KV2050)  ・CDモーター ・クイックQM1914-W20T3 など  ●受信機: マイクロ受信機  ●サーボ: 10g以下のマイクロサーボ 2個  ●アンプ: モーター推奨のブラシレスアンプ  ●バッテリー: 800mAh〜1200mAh 11.1V(3セル)Lipo  ●プロペラ: GWS5043 (機体の構造上5インチ以下のサイズしか搭載出来ません。)


[ 機体について ]
●主翼剛性や強度は、主翼が分割されている分、F15に見劣りしますので、100km/hを超える飛行はお勧め出来ませんが、GWSブラシレス程度の飛行速度なら充分な剛性があります。
●操作性・安定感はF15と大差なく、私的には、こちらの方が安心して操縦出来ました。
●ラダーなしでも、フラットスピンが出来る変わった特性を持ってます。
[ 同梱部材 ]
●切り出し済みパネル計12部品  ●リンケージ用ピアノ線  ●モーターマウント用の低発泡塩ビ板2mm厚(40mmx40mm)  ●フライングエレベーター用の部品(パネルに接着済み)  ●コントロールホーン ●コックピット用のステッカー(紙製の粘着シートに印刷したものなので、梱包テープを上から貼って表面保護した後、カッターで切り出し貼って下さい)

[ 製作に必要なもの ]

●カッター  ●発泡スチロール用接着剤又は木工用ボンド  ●スーパーX接着剤又はホットボンド  ●ニッパー  ●ラジオペンチ  ●梱包テープ  ●両面テープ(強力なもの)  ●マジックテープ  ●発泡スチロール可能な塗料スプレー(水性スプレー推奨)  ●ハンドドリル又はキリ
胴体の下面に合わせて、表裏に補強用パネルを張ります。

機首だけEPPバージョンの場合、透明梱包テープを貼って下さい。
下地に、GPクリアーやスコッチプラスチック接着剤(ポリプロピレンを接着できる接着剤)を塗り
透明梱包テープを貼ると、しっかりと貼れます。
左右主翼を接着します。 ダイブや急な引き起こしなどの飛行をすると接合部分に負担がきますので、出来るだけ丁寧に接着乾燥させて下さい。エポキシ接着剤をお勧めします。
爪楊枝などを補強代わりに突き刺しておくのも良いですね。

接着剤の硬化後、主翼接合部分上に10cm〜12cm(尾翼差込口に掛からないように)の梱包テープを表裏に張って強度を確保します。


*本来、主翼を1枚物で用意すれば良いのですが、サイズ的に梱包出来ませんので、分割式にしています。
パネル同士が接触する箇所全てを丁寧に接着接合して下さい。
主翼に対し、垂直尾翼が垂直になるように修正します。
水平尾翼を接着し取り付けます。
水平板を差込接着します。本体はこれでほぼ完成です。
ここまで10分あれば出来ますね。

パネルの接合部分の上から、接着剤を盛るように塗ってください。
ホットボンドがお勧めですが、木工ボンドやスーパーXでもOKです。

機首だけEPPバージョンの場合、天板の片面又は両面に、透明梱包テープを貼ります。
GWSブラシレスをバックプレートタイプに変更し2mm低発泡塩ビ板に取り付けます。
モーター付属のネジやタッピングネジを使用します。
モーターマウント(低発泡塩ビ板)を軽くサンディングし、スーパーXやホットボンドで、しっかりと接着します。
接着が甘いと、飛行中にモーターがマウントごと脱落する場合もあるので、パネルとの接触面とその周りを盛るように接着剤を塗ってください。
両面テープで固定する方法もありますが、パネルにサーボ大の穴を空けて接着固定の方が、リンケージに遊びが出ず良好です。
サーボ側は「Z」に折り曲げます。 サーボホーンと 「Z」の間は出来るだけ、遊びを無くします。
コントロールホーンをスーパーXやホットボンドを盛るように塗り固定します。
ホーンの穴位置と動翼の丸棒のセンター軸が同じ位置に来るように配置してください。

コントロールホーンの穴は、ピアノ線をライターで炙り、突き刺すと、ピアノ線と同径の穴が開きますので、
全く遊びのないものが出来ます。遊びがあると高速でのフラッターの原因になったり作動差や小さな舵が入らない状態になりますので注意して下さい。
動翼が水平状態になるように、ピアノ線を張ります。
僅かに胴体より(3mm〜5mm)に、ガイドを配置します。
ガイドのテンションにより、動翼が抜けないようになります。
コントロールホーン側は、ピアノ線をL字に折っただけです。
簡単に動翼が取り外し出来ます。

ピアノ線を張っていない状態で、動翼を手で動かし動作確認をして下さい。
カクカクしたりスムーズに動かない場合は、丸棒を軽くサンディングしたり、リーマーで、パイプ入り口を軽く慣らして下さい。
メカを配置します。 バッテリーをセンターに配置出来ませんので、バッテリーを胴体側面に貼り付ける構造となります。 左右に振り分け左右重量バランスが大きくずれないように配置してください。
重心位置。罫書き線の後がみえるかな?


主翼に罫書き線を書いています。罫書き線より後ろに重心が来ないように注意して下さい。
罫書き線より、2〜3mm前の方が飛ばし易いかな。
エレベーターフルアップ。
ダイブ・フルアップで、機体を止める場合には、これだと足りません。45度ぐらいかな。


エレベーターフルダウン状態。
エルロンフル舵角。


エレベータに比べ、エルロンは良く利きます。


フラットスピンをする場合は、もう少しあった方が良いかな。
前縁が削ってあるでしょ。空気抵抗と乱流を防ぐ為です。
削らなくても違和感なく飛びます。 でもシャープに飛ばしたい方は、とっても面倒ですが一手間かけてやって下さい。

前縁は、角を落とす程度でOKです。

*角を落とす落とさないに関わらず、前縁保護の為2〜3cm幅に切った梱包テープを張って下さい。
太い雑草などで簡単に凹んだりします。
後縁は、上下ともにシャープに削ります。 削ると舵もクイックに機速もアップします。
前縁よりも後縁を削るほうが、効果大ですね。ただ削り過ぎると、強度的に不安が出てくるのと、フラッターが起こりやすくなるので注意してください。

もちろん、水平尾翼も垂直尾翼も削ります。スピード重視の機体は、胴体内の段差も削ります。角と言う角全て削ります。サーボなどの配線も上からマスキングテープを貼り、遊ばないようにします。
同じ仕様の機体で比べた時、手を加えた機体と、加えていない機体とは大きな差が出ますね。

因みに、削り込むもうひとつの理由として、機体の軽量化です。削り込む事で、5g程度軽量化出来ます。
まぁ、5g程度なら、メカやバッテリーを軽い物に変更すれば簡単ですね。自己満足の世界です(笑)
最後に、底板を貼って終了です。
メカ積みよりも先に接着すると、メカの搭載時に苦労するので最後です。

接着して閉じちゃっても良いのですが、「外す時があるかも?」という事で、私はマスキングテープ派です。


手投げの際は、底板の前の胴体を持って、強めに投げる。プロペラには注意しましょう!
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