ホームセンターで手に入るスチレンペーパー(デコパネ)を使い、安価で手早くラジコン飛行機が作れないか な〜と始めたデコパネ機、最近そこそこ飛ぶようになってきました。金額的な負担が少ないので仲間も参加しやすく、レギュレーションを決めてパイロンレース や空中戦などに最適。また、入門機としても、ジャンジャン落としても安上がり?コストパフォーマンスに優れた素材かなぁと考えています。
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How to
エクゾセ: フランスの対艦ミサイル。  が、元なので、全長が長く、スパン(幅)が狭い飛行機です。

スパンが非常に短く、翼面積が少ない為、飛ばす事が非常に難しそうなデザインをしていますが、見た目ほど難しい飛行機じゃありません。
横安定が皆無に見えるけど、メカによる低重心の為、見た目以上に自律安定性があります。
・・・と言っても、ラジコン入門者が扱えるレベルじゃないけど、ラジコン飛行機を普通に飛ばせる腕があれば、なんとかなるレベルかな。

今回、材料費が安く、切り出し手間も少ないので、2機で1500円 

■エクゾセ の制作方法  
●全  長    : 925mm
●スパン     : 272mm
●パネル使用量: 約60g
●飛行重量   : 160g〜200g


【 推奨メカ 】
モーター: C2204 KV1500  ペラ: GW8060 GWS8043  アンプ: 10A  
サーボ: 5〜6g x 3  受信機: 4ch  バッテリー: 500mAh程度
上記仕様で、170g〜180g程度  
↑の方が、少し重くなるけどお勧め。

モーター: C1805 KV1800  ペラ: GWS8043  アンプ: 10A
サーボ: 5〜6g x 3  受信機: 4ch  バッテリー: 500mA程度
上記仕様で、160g〜170g程度  


【 価格 】
機体代金      : 1500円 (2機入り)

送料: 390円(全国一律)

●同梱部品: 切り出し済みパネル ・ リンケージ用ピアノ線 ・ コントロールホーン ・ モーターマウント(30mmx30mm)

(写真が1機分 ですので x 2 ですね)
本来であれば、僅か3個の部品からなるキットなんですが、全長925mm の為、箱に収まらない為、箱に収まる分割しています。


胴体の作製: エルロンのカットされいない翼を接着します。
ノーズ部分を接着
エルロンがカットされている方も接着。
灰色の部分に、透明梱包テープで補強します。


墜落の際に、壊れ難くしたい場合は、全面的に梱包テープ補強って手もあるけど、
重くなっちゃうから、ほどほどに

左右の側板を差込みます。 先ずは接着せず、仮組みしましょう。


これ、非常に視認性が悪いです。 クルリとロールすると、90度傾いてるのか、背面なのかも、なにも判らなくなる。 表裏が判るように、塗装を施すのがベストです。
塗装する際は、水性塗料・水性スプレーを使いましょう。

油性・ラッカー系は、発泡スチロールが溶けちゃいます。


塗装が済んだら、胴体を接着します。
エレベーターが動くように、30度ぐらいでカットします。
テープで固定

エルロンも同じ要領で。
気付いたかな? 通常の飛行機は、エルロンは左右なんですけど、この機体、エルロンは上下の翼になります。

理由は、左右の翼のエルロンにした場合、エレベーターリンケージとエルロンが干渉しちゃうんです。なので、苦肉の策で、エルロンは上下の翼になりました。

エルロンは、上下だろうが、左右だろうが、問題ないからね。
唯一、着地の際に、エルロンが地面に当るので、フワーっと着地しましょう!
この機体、テールヘビーに陥りやすいので、極力メカ類は前方に配置します。


エルロンは、こんな感じ。 翼端にコントロールホーンを取り付けます。
ピアノ線が、プロペラと干渉しないように!
エレベーターサーボは、下(地面)の方に配置します。


この機体は、横方向の安定は、上下の重心を翼下に配置する事で横安定を保っています。 メカ類は、翼下に配置しましょう。

・・・但し、極度に翼下が重くなると、背面時は全然安定しないから、程ほどに。


エレベーターの舵角は、上下共に15〜20度ぐらい。 全長が長いので鈍い感じです。
バッテリーは反対側。

左右のバランスをしっかりと確認しましょう。(これ重要!)

どうしても、バランスがずれる場合は、右側が少し重たくなるようにします。
右側が少し重たいと、反トルク対策になります。
私自身、サイドスラスト無し で 飛ばしました。
反トルクが凄い! エルロンで修正しなければ、ロールしながら飛んでいくかも(笑)


2度ほど、サイドスラストを与えた方が良いかも。
もしくは、エルロントリムで少し右にしてた方が良いかな。


エルロンの舵角は、30度ぐらい欲しいです。
反トルクで、左に取られるので、その分大きめです。
サイドスラストを与えてやって、舵が均等に効く場合は、もう少し舵角を減らせますね。
上から見たら
下から見たら



重心は、この写真で言うと、エルロンサーボの少し前。
ボールペンで罫書き線を入れています。



推奨メカだと、ハーフスロットル程度で、重量と推力が吊り合うぐらいのパワーです。
ハーフから7割ぐらいのスロットル量で、ファンフライのように、押し出す程度で飛んで行きます。 フルハイだと、反トルクがきついので、左にコロンかも。

旋回は、大きな旋回を心掛けましょう。バンクがキツイとコロンと巻き込みやすいです。


垂直に立てて、ロケット発進も余裕です。


急なスロットルワークにも弱いかな。
私自身、今までにデコパネ機を少なく見積もっても200機以上自作してるから、飛ぶかどうかは判断出来ちゃいます。
・・・で、飛ばしてみないと、飛ぶか飛ばないか判断が付かない機体を作りたくなったので製作しました。

本来なら、オンリーワンの機体(販売を考えてない、1回こっきりのネタ用の機体)、ゲテモノ機の分野なんですが、 予想以上に良い感じで操縦できる機体で、飛んでる感じもGOOD。 飛ばしてて、けっこう面白い機体でした。

機体を見た皆さんが、「飛ぶの?」「無理やろ」 って言う機体が、飛ぶのは、快感ですよ〜   飛ぶまでに、何度か失敗するかも知れないけど、それだけの価値はあるんじゃないかな。


 
飛ぶためには、ルールがある機体なので、注意しましょう!
@ 風が強い時は、無理じゃないかな。 3〜4mぐらいでは問題なくフライトしてます。
A 反トルクに注意
B 旋回は大きく
C ラフなスロットルワークは禁物
D 視認性を良くする為、塗装しましょう
E 左右のバランスを確認しましょう
F 翼下に、上下のバランスが来るように配置いましょう。

G これが一番大事です。 エクゾセは対艦ミサイルなので、飛行機を追いかけたら駄目です(笑)     
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