ホームセンターで手に入るスチレンペーパー(デコパネ)を使い、安価で手早くラジコン飛行機が作れないか な〜と始めたデコパネ機、最近そこそこ飛ぶようになってきました。金額的な負担が少ないので仲間も参加しやすく、レギュレーションを決めてパイロンレース や空中戦などに最適。また、入門機としても、ジャンジャン落としても安上がり?コストパフォーマンスに優れた素材かなぁと考えています。
. Since 2004/03/15   
How to
◇どなたでも簡単に短時間で製作出来るようにと、切り出した状態で用意しました。製作には特別な工具は不要で、カッター・ニッパー・接着剤等で製作出来ます。手馴れた方なら、完成までの時間は1〜2時間+塗装時間(無地でも飛行出来ますが)で飛行可能です。また製作等のアドバイスも出来る限りさせて頂きます。

◇純粋に趣味の領域で行っていますので、領収書の発行、返品、クレームに対処出来ません。(部品の欠品はご連絡下さい。)もちろん事故等も各自の個人責任でお願い致します。

以上の事をご理解の上、ご注文下さい。ご注文は、メールに、機体名・数量・メールアドレス・氏名・郵便番号・住所をご記入し返信下さい。確認後メールで振込み先などをご連絡致します。

フライトの動画は、トップページの中央付近にあります。

■ミニデカスロンの制作方法   


[ 機体代金・送料 ]
機体代金: 1900円 


[ 推奨メカ ]
●スパン: 650mm  ●全長: 480mm  ●パネル重量: 約65g  ●飛行重量: 220g〜300g ●サーボ: 6g程度のマイクロサーボ 3個  ●アンプ: モーター推奨のブラシレスアンプ    ●プロペラ: 5〜7インチペラ



【 ノーマル 】
●モーター:20g程度のブラシレスモーターで KV1300〜KV1500辺り ●ペラ:6〜7インチ ●バッテリー:500〜800mAh11.1V   enpower2204-KV1500 enPower2205-KV1500 等



【 ハイパワー 】
●30〜40g程度のブラシレスモーター KV1500前後 ●ペラ:APC7x4 7x5 7x6 ●バッテリー:800mAh〜1000mAh 11.1V   A2208-KV1450   EMAX CF2812-KV1534 など



【 その他 】
●ミニグラやミニライナ ジェットプッシャー機に搭載したメカユニットそのままでも飛行できます。
速度はそこそこ出ますが、ペラ径が小さい為、推力が稼げず、上昇力はハイパワー機より劣ります。
モーター:GWBL001 Z1709 A2208-KV2600 A2212-KV2200など
ペラ:GWS5043やAPC5x5



ハイパワー機なら、全くストレスのない上昇力(垂直に延々と上昇します)とスピードが味わえます。離陸時は、ラフなスロットルワークだと暴れます。
ノーマル機は、垂直に延々と駆け上がって行くパワーはありませんが、大きなループぐらいは充分出来ます。この辺りのパワーがスタイルにマッチして良い感じです。

その他の、ミニグラなどに搭載したユニットを流用した場合、そこそこ良いスピードが味わえます。A2208-KV2600やA2212-KV2200なら、高翼機パイロンレースが出来そうです。
[ 同梱部材 ]
●切り出し済みパネル計9部品(うち2部品は接着済み)  ●リンケージ用ピアノ線1本  ●モーターマウント・主脚用マウント用のシナベニヤ 2枚 ●コントロールホーン ●コックピット用のステッカー(紙製の粘着シートに印刷したものなので、梱包テープを上から貼って表面保護した後、カッターで切り出し貼って下さい) ●カーボンスパー5mm幅 x 550mm  5mm幅x50mm ●主脚用のアルミ&取り付けネジ

[ 製作に必要なもの ]

●カッター  ●発泡スチロール用接着剤又は木工用ボンド  ●スーパーX接着剤又はホットボンド  ●ニッパー  ●ラジオペンチ  ●梱包テープ  ●両面テープ(強力なもの)  ●マジックテープ  ●発泡スチロール可能な塗料スプレー(水性スプレー推奨)  ●ハンドドリル又はキリ ●主輪は付属しておりませんので、50mm〜60mm径のプラタイヤ又はスポンジタイヤをご用意下さい。

【 主翼の結合 】
本来なら、主翼1枚ものでお渡ししたいのですが、箱サイズの関係上、左右2分割となりました。
接着剤(発泡スチロール用接着剤・エポキシ・スーパーSUなど)で、主翼を繋ぎます。
上反角は0度(なし)ですが、メカなどが翼下に収まる為、翼下重量があり、0度でも飛行は安定しています。 

どうしても、上反角をつけたい場合は、ご自身で考えて下さい。
主翼重心近くの罫書き線に、カッターを入れ、接着剤を塗ったカーボン(550mm)を差込み、主翼補強を行います。 接着が甘い場合や塗りムラがあると、主翼剛性が落ちますので、出切るだけ丁寧に行いましょう。
写真では、判別し難いのですが、3cm幅程度に切った、梱包テープ(繊維入りがお勧め)を、主翼結合部分に、グルリと1周貼ります。
カーボンスパー上にも、2.5cm〜5cm幅程度で、梱包テープ(繊維入りがお勧め)を主翼表裏に貼ります。




写真のようにキャノピーの全面にアールを付ける為、胴体パネルの角を落とす必要があります。カットせずとも完成はしますが、角が出っ張って不細工ですから、頑張って下さい。


胴体パネルの 3mmパネルが接着されている方が、胴体内側になりますので、
カットはその反対側になります。カッターで45度ぐらいでカットした後、サンディングボードで、ゴシゴシとするのが綺麗かな。


3mmパネルの小さな部品です。キャノピー全面部品と、ノーズの部品です。
写真上の 左側のパネルを手で曲げながら、浅いアールを付けます。
上から、シールを貼るので、カッターで浅く切れ込みを入れて、曲げても良いでしょう。

右側の部品は、そのままの状態で使いますので、曲げたり、紛失しないように!
下準備は終わったので、接着剤を使わず、差込みとピン止めで仮組みを行いましょう。

仮組み状態を眺めながら、塗装デザインを決めましょう。
デザインが決まったら分解し、個々の部品ごとに塗装します。完成してから塗装するのは、結構面倒です。

塗装には、水性スプレーもしくは、水性塗料を使用下さい。。  油性スプレーやラッカースプレーなどは、パネルを溶かす溶剤が含まれていますので、溶けちゃいます。

付属の星ステッカーをマスキング代わりに貼って、塗装した場合、塗料が染み込んで、剥がした際に淵がガタガタになったりすると思います。 塗装後に貼っていますが、粘着力が少々弱いので、角など剥がれた際に、接着剤を薄く塗り、貼りなおしています。


【 ステッカーシール 】

上質紙のラベルシールで、雨など、水に濡れるとふやけます。
レーザープリンターでの印刷ですが、レーザープリンター専用ラベルシートを使えば、
トナーの載りも良く、耐久性が上がるのですが、 レーザープリンター専用ラベルシートが
余りにも高価なので、インクジェット汎用品を使ってます。
その為、トナーの載りが非常に悪いです。

キャノピーなど、黒1色ベタは、すぐ禿げちゃいますので、梱包テープを上から貼って保護する事をお勧めします。


現在使ってる、レーザーカラープリンターの保守期間が終われば、インクジェットプリンターを買う心算ですが、もう暫く先かな。
動翼を罫書き線に従い切り落とします。 ラダー固定の場合は、切り離す必要はありません。

干渉しないように、動翼の両サイドを1mmぐらい、カットしましょう。
【 ボディーの製作 】

主翼と尾翼を接着します。 水平尾翼・ 垂直尾翼が 必ず水平になるように!
付属のシナベニヤの穴位置に、モーターのセンターが来るように、モーターを取り付けます。
この位置じゃ取り付けれない場合は、少しモーター位置を下げてください。
下げすぎると、プロペラと地面のクリアランスが減っちゃうので、ほどほどに。

それと、位置を下げることで、ダウンスラストが変わってくると思います。(そんな気がする)

モーターを取り付けたら、接着剤でガッチリとベースを胴体に固定します。
サイドスラストやダウンスラストは、そのままガッチリ付けたら、勝手に付いてる状態になるようにしてます。 フライトしてみて、足らない場合はワッシャーなどを噛まして、スラストを追加して下さいね。
先ほど残しておいたパネルは、ここに使います。
胴体底面がハッチになるので、ハッチにする必要はないので接着しましょう。
先ほど、手で曲げたパネルは、接着剤をつけて填め込みます。
胴体天板を接着します。
垂直尾翼も接着。 主翼・尾翼に対して、必ず垂直に立てましょう!

【写真1】

【写真2】

【写真3】

【写真4】

【写真5】

【写真6】
【 ヒンジ 】

動翼テープ留めでも構いませんが、綺麗にステッカー貼ったのに、テープで台無しになるのが嫌なので、今回はヒンジ留めです。 勿論テープ留めでも構いません。


付属の、長細いシート(約2cm幅)を、正方形に切っていきます。

次に、角を適当にカットします。



エルロン・ラダー・エレベーターの動翼を30度〜45度ぐらいでカットします。
カッター一発勝負は、けっこう難しいので、サンディングボードで、サンディングが成型しやすいです。

【写真3】 では解り難いので、【写真4】のようにカットします。











【写真5】【写真6】のように、機体側にカッターで切れ目を入れ、【写真2】で作ったヒンジ両面に、
接着剤(木工ボンドがお勧め)を塗り、差し込みます。はみ出た接着剤は、拭き取ります。


【写真5】だと、エルロンに片側3箇所だけど、4箇所でも良い
エレベーターは、合計3〜4箇所、 ラダーは3箇所



因みに、ヒンジの材質は、ラミネートフィルムです。




接着が固まったら、動翼を当てて同じ場所に、カッターで切れ込みを入れ、
ヒンジに接着剤を入れて、差し込んでいきます。


ラダーを先に入れると、エレベーターが入れられないので、ラダーは最後です。
注意しましょう!
ステッカーシールに、原寸図を印刷していますので、それに合わせて、アルミ板を曲げてください。 曲げるラインにペンチ等で掴み、グィっとやると簡単に曲がります。



*最初はアルミ板だけ、お渡ししようと思いましたが、2mm&2.5mmアルミ用ドリル歯が必要なので、私が穴あけを行いました。穴位置は、旋盤なんて持ってないので、どうしてもズレが生じてしまいますが、値段が値段ですのでご勘弁を! 
アルミ板の曲げも、私が行おうとかと思いましたが、アルミ板のカット・穴あけ・曲げ・角度微調整すると、1個当たり20分〜30分程度要したので、労力的に無理!
曲げ&角度の微調整は、皆さんでお願い致します。
2mmネジ・ナットをアルミ板に取り付けます。
2枚のワッシャーは残してください。
タイヤの両サイドにワッシャーを入れて、ノイズレスチューブを差し、接着剤で抜け止めします。



タイヤは付属してないので、50mm〜60mm径 の スポンジタイヤかプラタイヤを用意して下さい。 因みに55mm径のタイヤで、7インチペラ搭載時 滑走姿勢で約15mmのクリアランスを確保した設計です。


アスファルトやコンクリートでの滑走の場合、スポンジタイヤだと、グリップ力が強くシビアです。
アスファルトやコンクリートの路面の場合、プラタイヤの方が、滑ってくれるので、滑走しやすいです。
土や砂地・芝などは、グリップタイヤの方が、滑走しやすいです。
2.6mmのネジで、主脚用マウントに取り付けます。

底板を罫書き線でカットし、前後底板を仮止めし、主脚マウントが来る位置をペンなどで
印を入れましょう。
マウントは、しっかりと接着します。
ハッチ用にタッピングネジで、低発泡塩ビ板と一緒にねじ込みます。
塩ビ板が、スライド出来るように、遊びを残しましょう。



梱包テープを表裏に貼って、上下に動けるように

開ける時は、塩ビ板を回して・・・・

閉じる際は、塩ビ板で抑える。



今回は、ハッチの製作までアドバイスするなんて、なんて良心的なんだろう(笑)
テール部分の底板を接着します。

左端(右端でもOK)から、2.5mmに、2〜3cm、ペンでラインを引きます。
【 ピアノ線 尾ソリ 】

幅、3〜4cm 高さ3〜5cm ピアノ線を写真のように曲げます。

ラダー連動の尾輪を付ける方は、ご自身で工夫してください。

・・・でも、少し走ると、直ぐにテールが浮くように設計してるので、滑走時は尾輪は、宙に浮いちゃって役に立ちません。ラダーで方向を決めます。 ・・・・なので、尾ソリで充分です。


なんで、テールが直ぐに浮いちゃうように設計したかと言うと、距離を走る滑走の為です。
滑走時に、お尻が浮かない状態で、ちょっと速度を出すと、機体が浮き上がっちゃう。
さっきのラインを引いたところに、カッターで切れ込みを入れ、ピアノ線尾ソリに接着剤をたっぷり塗り差し込みます。  オフセットする理由は、センターだと、5mmパネルが存在せず、ベースにならないから。 この2.5mmの位置だと、丁度5mmパネルのセンターに差し込めるのであります。


因みに、ここの接着には、木工ボンドが最適です。 木工ボンドの水分で、時間が経つとピアノ線が少し錆びを生じ、更に抜け難くなるんです。

途中でくの字に折り曲げる理由は、ショックを和らげる為。


お婆ちゃんの知恵袋みたい(笑)


【 サーボの取り付け 】

サーボを胴体内に収めるスペースは充分あるんですが、この方が工作が簡単ですし、メンテナンスも簡単。 中に納めたい方は、自身で工夫してください。


バッテリーのスペースや搭載位置にも、余裕があるので、重心調整には困りません。
エレベーター・ラダーサーボを前の方に配置すると、ピアノ線が長くなり、撓みが出やすくなるので、ピアノ線が10cm〜15cmまでで収まる位置が良いでしょうね。


エルロンサーボは、主翼のカーボンより少し後方。
カーボンに掛らないようにしましょう。
【 重心位置 】

主翼カーボン位置が、丁度重心位置になります。
ハイパワーで重たい飛行機は、5mm程度前でも良いかも。

飛行重量300g前後なら、スパーより気持ち前
飛行重量250gなら、カーボンスパー位置


【 エルロン舵角 】

エルロンは翼端近くまである為、非常に良く効きます。

特に、ハイパワー機だと、低速時と高速時と、速度差が大きいので、スピードによる舵の利き具合は全然違います。 私は、大舵角・小舵角とスイッチで切り替えるようにしています。


写真上 :舵角大(上下ともに 5mm程度)
写真下 :舵角小(上下ともに 3mm程度)



ハイパワー機で、常にスピードを出して飛ばす場合は、舵角小ですが、
ノーマル機やハイパワー機での通常は舵角大で飛ばしてます。

【 エレベーター舵角 】

速度差による聞き具合は、エルロン程に、躊躇に出ないので、
これ1本でも大丈夫でしょう。

常にゆっくりな飛行しかしないのであれば、もう少し大きくても良いかな。




【 ラダー舵角 】

滑走時は、ラダーで制御するので、舵角が大きいとフラついちゃって大変です。
落ち着かす為にも、少なめで設定してます。


ナイフエッジは、これじゃ足りないので、写真下の舵角大
「稼動範囲全て」ですが、効きすぎです(笑)
【 前縁・後縁 の削り 】
スピードを求める飛行機じゃないので、削らなくとも普通に飛んじゃいます。
・・・けど削る事で、空気抵抗が減るので、その分、小さなパワーで飛ばせます。
空気抵抗によるブレーキも減りますので、着陸のスロットルカットの際のブレーキも、少し穏やかになります。 手を掛けたら、手を掛けた分、良い飛行機になるけど、手間は掛かります。
お好きなようにして下さい。
【 パワーブランド 】
3セル 11.1V のリポで、消費電流5A〜6A以下ぐらいだと、5インチペラじゃ、離陸直後はフラフラで、かなりしんどいです。 最低でも6インチ 7インチペラがお勧めです。
10A近く流れるなら、5インチペラでも、そこそこ頑張ってくれます。

【 滑走離陸 】
早く上空へ上げたいのは解るけど、2〜3m走って離陸するのは、ちょっと無茶。
滑走で安定速度に達するまで、しっかりと地面で機速を上げて離陸しましょう。

【 ゆっくり飛ぶの? 】
軽さを追求したわけじゃなく、オーバーパワーで飛ばせるように剛性高い機体を目指したので、軽くプワプワは苦手です。 スパン650mmと小型で翼面積も小さいので、そこそこ元気なパワーブランド(80〜100Wぐらい)で飛ばすってのが、この機体にはベストな仕様です。
・・・ですので、入門・練習機としては、少々難しい機体だと思います。
inserted by FC2 system