ホームセンターで手に入るスチレンペーパー(デコパネ)を使い、安価で手早くラジコン飛行機が作れないか な〜と始めたデコパネ機、最近そこそこ飛ぶようになってきました。金額的な負担が少ないので仲間も参加しやすく、レギュレーションを決めてパイロンレース や空中戦などに最適。また、入門機としても、ジャンジャン落としても安上がり?コストパフォーマンスに優れた素材かなぁと考えています。
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How to
同一の胴体に、主尾翼デザインを変えた4機種です。

ミニグラ・ミニライナより一回り大きくなった事で安定感が増し、視認性もアップ。モーター径もワンサイズ(28mm径→32mm径)大きいものも搭載可能。
翼長が増えたので、5インチだけでなく、6インチ・7インチサイズのペラも搭載できるので、推力が稼ぎやすくなりました。
かっ飛びを目指すなら、高KVに5〜6インチペラかな。


■フレア・メテオ・アクア・ストーム の制作方法  
●全  長    : 800mm
●スパン     : 610mm
●パネル使用量: 約60〜70g
●飛行重量   : 200g〜300g


【 推奨メカ 】
スピード重視: モーター2208-KV2600  ペラ4.75x4.75 5x5 4.75x5.25 バッテリー800mAh11.1V〜1300mAh 放熱能力の良い30Aアンプ

推力重視: E-Max CF2812-KV1534  ペラ7x5 800mAh11.1V〜1300mAh11.1V 20Aアンプ以上

ゆっくり: E-MAX BL 1812/11 KV:1800 ペラ7x5 800mAh7.4V  
       800mAh11.1V 6x4 20Aアンプ

【 価格 】
機体代金      : 1500円


【 METEOR(メテオ) 】 
翼長750mm 全長560mm 翼面積9.5dm


【 FLARE(フレア)  
翼長700mm 全長560mm 翼面積7.8dm


【 AQUA(アクア) 】 
翼長780mm 全長560mm 翼面積9.5dm


【 STORM(ストーム) 】
翼長680mm 全長560mm 翼面積7.6dm



同一モーターの場合、翼面積の小さい機体ほど抵抗が減り、トップスピードが上がります。 翼長が長いほうが、横安定は穏やかになります。
翼面積が大きい機体の方が、翼面荷重が減り、最低速度を低く抑える事が出来ます。

付属のステッカーは、キャノピーだけですので、必要でしたらダウンロードし、プリントアウトしてお使い下さい。 (左と同じデザインで、FLARE・STORM・METEOR を用意しました)

A4サイズ PDF形式 です

DLは こちら から ( sticker の ページ)

【 同梱品 】 
切り出し済みパネル ・ リンケージピアノ線x1本 ・ 主翼補強用カーボン45cmx1本
モーターマウント(ベニヤ35mmx35mm 2.5mm厚) ・ コントロールホーン
コックピット用ステッカー(紙製の粘着シートに印刷したものなので、梱包テープを上から貼って表面保護した後、カッターで切り出し 貼って下さい)

【 製作に必要なもの 】 
●カッター  ●発泡スチロール用接着剤又は木工用ボン ド  ●スーパーX接着剤又はホットボンド  ●ニッパー  ●ラジオペンチ  ●梱包テープ  ●両面テープ(強力なもの)  ●マジックテープ  ● 発泡スチロール可能な塗料スプレー(水性スプレー推奨)  ●ハンドドリル又はキリ 

製作の前に一度仮組みする事をお勧めします。

翼の前縁・後縁を削る方は、製作を開始する前に、行った方が楽です。

塗装も、製作前に行った方が楽かな。
塗装は、「水性塗料」「水性スプレー」で行ってください。
ラッカー系や油性は、パネル溶けちゃいます。 因みに「タミヤの模型用スプレー」はOKでした。
エレベーター・エルロンをカットします。

カッターは、新品の刃に交換した方が、綺麗にカット出来ます。




付属の平板カーボンを主翼に接着剤を塗り差し込みます。
スーパーXや多用途SUなどが良いですね。

その上から、梱包テープや繊維入り梱包テープを表裏に貼ります。
繊維入り梱包テープがお勧めです。



主翼剛性が下がりますが、平板カーボンに接着剤を塗らず差込み、
繊維入り梱包テープを表裏に貼るだけ。 ってのも一つの手段です。
最近、私は、「接着しない派」 です。  
理由は、
@廃棄の際にカーボンが再利用できるから。
A接着剤を塗る手間が省ける。
Bはみ出た接着剤が、美しくない。


【 繊維入り梱包テープ? 】
クロステープ・PPラインテープ などの名称で、ホームセンターに売ってます。
模型用のグラステープは、幅が10mm〜15mmと狭いので、接着力に劣ります。
幅が50mmもあるので強力です。 しかも、200円〜300円程度と安価です。

透明梱包テープと比べると、「伸びにくい」 「強い」 


今回のこのシリーズは、スパン700mm前後で、
一枚翼では、定形外郵便サイズの箱に収まらない。
かと言って、長い箱を使うと、ゆうパック扱いになり送料が1000円越えてくるので、馬鹿らしい。

今回、主翼を分割する事にしました。
主翼を中央で分割した場合、一枚ものと比べ、主翼中央の強度が落ちますので、
翼端をカットしました。翼端なら、大きな力も掛らないので、剛性高い翼になります。
また、翼端をカットしてるんだから、ここに上反角を与えてウイングレットにし、翼端渦の減少と僅かな上反角効果がある感じです。

ストレートでも、問題なく飛びますので、ストレートが良い! って方は、ストレートでどうぞ。
 

付属の長方形の3mm厚のパネルを、幅1mm前後で1本切り出します。
幅を狭くすると、浅い上反角 幅を広くすると、深い上反角になるので、
幅を変えて、お好みの角度にして下さい。


カットしたパネル(棒)を翼端に接着剤を入れ挟み込みます。
はみ出た部分は、カッターでカットし、反対側の翼に使います。

左右主翼で、大きな角度差が出たら、癖が出るので、同じようになるように、調整してください。



左写真では約30度ぐらい与えました。
・・・が、個人的には、もう少し浅い方ががカッコいい!


接着が終わったら、梱包テープを表裏に貼って補強します。

エルロン・エレベーターをカットします。
定規を使いカットしたり、サンディングボードで削るなどの方法があります。

舵角は大きく要らないので、30度ぐらいカット出来れば充分です。

カット出来たら、梱包テープなどで、テープ留めします。




ヒンジが良いって方は、 2cm x 16cmの長方形の半透明のシート(ラミネートフィルムです)を、正方形にカットして、ヒンジ替わりにお使い下さい。
瞬間接着剤が使えないので、木工ボンドを塗って差し込むってのが良い感じです。
スーパーXだと、乾燥が速く粘度も高いので、なかなか難しいのですが、木工ボンドだと、乾燥しにくいのと、粘度が低いので、差し込みやすいです。


【 2cm x 16cmの長方形の半透明のシート 】
「これは何に使うのですか?」と、良く質問を受けます。
答え: 正方形にカットしてヒンジに使います。

素材は、ラミネート用のフィルムをカットしたものです。
ネットとかで、「フロッピーディスクの中身が良い!」とか言われてるけど、
今時、フロッピーディスクは持ってないよ(笑)

ラミネート用のフィルムは、100円均一で売ってるし、A4サイズ1枚あれば、一生分のヒンジが出来上がる(笑)

バッテリー搭載用のハッチにするため、カットします。

10mm x 20mm 程度の低発泡塩ビ版を、主翼中央前部分に接着します。



ここをハッチにしない方は、要らない作業です。



接着剤は、スーパーX ・ 多用途SU ・ 発泡スチロール用接着剤 ・ GPクリアなどが使えます。 


私の場合、木工ボンドで接着した後、ホットボンド(グルーガン)で、盛り接着します。
ホットボンドで盛り接着をすると、短時間で、強力に付きますのでお勧めです。

因みに、木工ボンドを使うのは、木工ボンドの接着力が弱いので剥がしやすく、機体の捩れなど修正が見つかった場合対処できるから。
捩れや角度を確認した後、ホットボンドで固めちゃいます。
モーターマウントは、モーターを取り付けてから、機体に接着した方が良いです。

狭い胴体ですから、ネジを締めたりと要った作業が大変です。

また、機体にマウントを取り付けた際に、ダウンスラスト約3度 サイドスラスト約2.5度が勝手に付くようになってます。

かっ飛び仕様の場合、ダウンスラストがすこし不足気味な感じです。

45度に角を落として、モーターマウントにテープ留めします。


10mm x 20mm の低発泡塩ビ板を使いハッチにします。
最初に、接着したのは、これのベースです。


このネジは、付属していません。
理由は、「入れ忘れるから!」
付属していた場合は、サービスです。「ラッキー!」と思ってください。


サーボに付属してる、小さいネジを使って下さいね。
 





速い機体になるほど、舵が敏感に効くので、舵の動作角は少なめに設定します。

かっ飛び仕様なら、この程度です。  


スピードを抑えた仕様の場合は、これより、少し多めに与えた方が良いですね。
メカ類の搭載とリンケージの調整が終われば、底板を取り付けます。

メンテナンスなどで、開ける可能性があるので、梱包テープで留めるのが良いと思います。
また、着陸の際、底板が傷付きやすいので、
底板は、梱包テープでカバーすると傷付き難いので、梱包テープと一緒に胴体に貼るのが良いでしょうね。
【 主尾翼を削る 】
主翼・水平・垂直尾翼の前縁にアールを付け、後縁側をツンツンに尖らすと、空気抵抗が減り、トップスピードが上がるのと、滑空性能が向上します。但し、削り過ぎると、動翼の強度が落ちてしまうので注意。  効果の程は、トップスピードで1割ぐらいは、速くなりますよ。



【 翼端上反角 】
翼端の上反角の有り・無しですが、「有り」の方が、パイロンターン時に巻き込みが少なく感じます。 上反角効果による自律安定性は、大きくないです。
スパンが長く、上反角部分の面積が大きいタイプの、AQUQ(アクア)に強めの上反角を与えたら、そこそこな自立安定性は確保できるかも。

自立安定性が高くなると、かっ飛び仕様だと、操縦に違和感があると思います。
かっ飛びを目指すなら、浅い(15度ぐらい)上反角で良いと思います。



【 重さ 】
機体は、重たい方が、ダイブ時にスピードが出ます。 ・・・が、重さに比例し主翼への負担が大きくなります。 トップスピードのダイブ中心に遊ぶ場合は、主翼にカーボンを足すなどして補強した方が良いでしょうね。

今回は、ミニグラと比べ、バッテリースペースに余裕があるのと、32mmクラスのモーターが積めるので、ミニグラよりパワーアップが狙えます。 ・・・が、主翼の強度・剛性面は、翼面積・スパンが増えている分、落ちてます。  ミニグラより速い機体になる要素はありますが、その場合は充分な補強も必要ですね。



【 ミニグラと比べて 】
ミニグラは、心臓をドキドキさせながら飛ばしてました。 速さもありますが、小さい故の視認性の悪さと敏捷性。
今回は、一回り大きくなったので、視認性が上がり、スピードの恐怖が、ぐっと減りました。大きい機体の方が、遅く感じるからでしょうね。
それと、安定感がぐっと向上したので、落ち着いて操縦出来ました。
ちびりそうな緊張感を味わいたいなら、ミニグラがお勧めです(笑)



【 モーター 】
探してはいるんですが、小型の高KVモーターって種類が少ないですね。 
2208-KV2600 4.75x5.25 だと、推力が不足気味で空転してる感じです。 6インチを積んだ方が速くなりそうなんですが、2208-KV2600に6インチは、過負荷過ぎて駄目。
6インチを回せるKV2000越えのモーター知らない?
でも、バッテリースペースは、ある程度確保出来てるので、頑張れば4セルって言う手段が使えます。 KV1800辺りに6インチ 4セル これなら適合モーターがありそうな気がします。



【 アンプ 】
かっ飛び仕様にすると、かなり電力を喰います。2208-KV2600でも、1300mAh11.1Vの元気なバッテリーだと、20A以上流れます。
最近だと、バッテリーの放電性能も上がってるので、もう少し上がるんじゃないかな。
じゃぁ30A積んじゃえば問題なし! と言いたいとなんだけど、最近の安い30Aとかは、放熱能力が低くて、アンプが熱ダレしちゃいます。 機体自身アンプを冷やすような、空気の流れを考えた構造になってないからね。
マウント等に穴開けて、空気を流して、冷やす工夫を行ってくれても良いし、
アンプの放熱板に、アルミの板を貼り付けて、放熱容量を上げてやるのも手段です。



【 パネルの方向性 】
パネルにも方向性がありまして、柔らかい方向・硬い方向が僅かながら存在します。
その為、同じ主翼でも、柔らかい方向で切り出した主翼と、硬い方向で切り出した主翼を比べると違いが解ります。 

・・・で、今回は、主翼と胴体は、硬い方向になるように切り出しています。
主翼剛性が少しでもUPさせたい考えからです。

ネックは、方向性を考慮した為に、パネルのロスが大幅に増えたこと。



 
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